習慣化におけるシングルループ学習とダブルループ学習
自分自身の中だけで、PDCAのような改善のサイクルを回すことを「習慣のシングルループ学習」と呼ぶことにします。
前回行った時の知見を、今回の実践に活かし、更に今回の実践によって得た知見を、次の実践に活かす。
これが繰り返されることで、実践は精密化し、行動がマニュアル化され、結果習慣化します。
このようなシングルループ学習では、サイクルが文字通り自分自身の中だけで回ることになります。
シングルループ学習による習慣化の問題点は、内的なサイクルに留まってしまい、視野が狭まってしまう点にあると思っています。
要は、「自分のやり方」にこだわり過ぎて、実は非効率で非合理的な方法であるにも関わらず、それに気付くことができないまま、繰り返しを続けてしまうことになります。
そうなれば、所謂スランプに陥ったり、同じ所を何度も行き来しているような、そんな感覚になったりします。
このシングルループの罠を回避するためには、「今持っていない視点」を外から取り入れる必要があります。
自分の外側から知見を得ることで、行動ではなく「前提」に変化が加えられます。
結果、シングルループの螺旋の描き方が変わり、課題となっていたことがすんなり解消されたりします。
この「習慣のダブルループ学習」とも言うべき方法が、何事にも重要になってきます。
どうしようもない壁にぶち当たったとき、越えられない課題が目の前にあるとき。
そんな時こそ、「自分の外側」に目を向けて、ダブルループを回すことが、改善の一途に繋がると、そう思っています。
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「行動の整理」「モノの整理」「思考の整理」という3つの整理を主軸に、日々感じたこと、考えたことを呟いていきます。 タスク管理の勉強会 TaskFreaks!!主催。
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